「日本は絶対に破綻しない!」
そう語るのは経済評論家の三橋貴明氏。
なぜなら、日本の国債は100パーセント「自国通貨建て」だから。
・・・。
日本の国債発行額は毎年約40兆円ずつ増え、現在はなんと1000兆円まで借金が膨らんでいます。
一見すると「これが国民であるおれたちが将来払わせられる借金なのか?」
と思ってしまいますが、三橋さんによると、
この考え方がそもそもの過りだといいます・・・。
「1000兆円の借金は【国の借金】ではありません。
正確には日本【政府の借金】です。
そして彼らにお金を【貸している】のは誰か?
実は私たち【国民が政府にお金を貸している】のです。
だから私たちは将来借金を返さなければならない、債務者ではなく、
将来貸していたお金を返してもらえる【債権者】なのです。」
このように、多くの人が【国の借金】と勘違いしてしまっている【政府の借金】。
そして、ここでのもう一つのポイントが日本の国債が、
外国から借りたものではなく、
すべて「自国通貨建て」だということ。
「歴史上、自国通貨建ての国債を発行して、債務不履行に陥った国はないんですよ。
当たり前ですよね、だって
政府はいくらでもお金を発行できるんですから。」
そう、政府は「日銀」から通貨を発行してもらう(政府の国債を買ってもらい)、
ことができるので、その気になれば、
事実上すべての借金を日銀にチャラにしてもらうことができるというのです。
「よくこの政府の借金を【家計】の借金に例える人がいますが、これはまったく見当はずれです。
なぜなら、政府は家計や企業、その他地方公共団体と違って、
通貨発行権があるからです。」
でも、そんなに通貨を発行することで、何かやばいことが起こるのではないでしょうか?
たとえば「ハイパーインフレ」になるとか・・・。
「だいじょうぶです。日本は現状
デフレだから。
アメリカも中央銀行であるFRBに通貨を例年の3倍発行させたことがありましたが、
アメリカの現在のインフレ率はわずか2.5パーセントに過ぎないのです。」
「しかも、
日銀は日本政府の子会社です。
いや、たとえではなく、本当に
日銀は政府に上場しているんですよ。
だから、普通の企業で考えたら親会社が子会社からお金を流してもらっているだけ。
どうしてこの関係で破綻するんだってわけです。」
また、このことは財務省も十分承知していることだと、三橋さんはおっしゃっています。
外国の国債の格付け会社に、送った意見書の中で財務相は、
「日本は自国通貨建ての債務不履行を起こすことはありえない」
と明確に宣言しているのです。
それなのに、財務相は国民に対しては「国の借金」というレトリックで不安感を煽っています。
これでは完全に二枚舌・・・。
いったいなぜそのようなことをするのでしょうか?
その理由に関しては三橋さんは語ってはいませんでした。
気になるところです。